69FLH様 S&S superB キャブレターオーバーホールの続きです。
エンリッチナー経路の加工の捨て穴のメクラプラグはインシュレーターとかぶるのでフランジ面から出ている物が多いので確認して必要で有ればフランジ面から沈むように叩き込みます。
次にスロットルディスクの芯出しです。
スロットルシャフトに組み付けてスロットルボアに対してディスクが綺麗に座る所を入念に探ります。
S&Sの純正リビルドKitに入ってくる物はスリ割りの幅が広いので、締め付けも数回に分け都度芯出ししながら組んでいます。
次はスロットルホルダーの組み付けです。
リンカートと同じくスロットルディスクの全開位置に合わせてスロットルホルダー組み付けます。
この時にスロットルシャフトのスラスト方向のアライメントも確認して組むと、ディスクとボディーの摩耗が防げます。
69FLH様のボディーは全開合わせすると全閉になりませんでした。
分解前全開にならないスロットルホルダーの組み付けがしてあった原因です。
ボディー側のホルダーに干渉する箇所を削って逃します。
この時元々の面研面よりも低くなる様に加工するのがポイントです。
リターンスプリングを組むのは最後の最後です。
あくまでもスプリングの張力なしでスムーズに動く事を確認した後です。
キャブレターの根本的な役割はパワーを出す為の物ではなく、エンジン回転数を制御する為の物なので、スロットルアジャスターを全戻しした時にエンジンが止まらないキャブレターはNGです。
実測油面調整できるキャブレターはいいですね
ジェットとジェットのちょうど間が欲しい時に油面で微調整する事ができます。
過去のデータに基づいてイニシャルのジェットを組んで完成です。
ジェッティングに関しては敢えて書きません。
エンジンの仕様やコンプレッションによって変わりますし、キャブレターのセッティングはセオリーさえ知っていれば必然の組み立てなので。
ここまで細かく書いたらメルマガでお金払って貰いたい位です。