リンカートM-74Bオーバーホールです。
スロットルディスクで段付き摩耗してしまったボアを拡大、オーバーサイズディスクに合わせボーリング加工、
マニホールド側、エアクリーナー側共にフランジ面は最小値修正面研しました。
スロットルボアは段付き摩耗が大きく、計測、芯出しの段階では取り切れるか心配でしたが、仕上げ寸法ギリギリで全て消えてくれました。
マニホールド側フランジ面は当初スロットルボア基準でセットしましたが、面研シロが余りに大きくなってしまう為、ボーリング後に最小の面研シロで面が出る様セットし直しました。
本来スロットルボアと直角が基本ですが、リンカートキャブはほぼ全てと言って良い程フランジ面の面歪みが大きいです。
これは締め付けトルクとガスケット、インシュレーターも影響しているとは思いますが、そもそもボディー側の肉厚不足、剛性不足が原因だと思うので、極力面研量を減らす為に対応しました。
そして、修正面研もスロットルボアボーリングもリンカートはボディーが銅系素材なのとクランプ方法が限られているので、切削条件の設定を毎回試行錯誤しています。
バッチリ仕上がったのでまた半世紀頑張って貰いましょう!
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