2013/06/05

GLORY春のエンジン祭り

毎回同じ事を書いている気がしますが、ここ2〜3ヶ月実作業が
皆様のおかげで超多忙の為BLOGの更新のあまりの少なさにさすがに実感
し始めています。
ですので、これまでのような解説付きの内容を間に挟みつつ
単文でも更新頻度をもう少し増やせる様にしたいと思います。


基本Blogのネタに到底ならない様な地味な作業の繰り返しの
毎日ですが、今日は自分でも充実感を十二分に感じずにはいられない一日でした。


まずは、朝一で業者様 車両ごとお持ち込みの04XLH883です

ミッションオーバーホールのご依頼です。
03までのプライマリー内を見た事がある方はエンジンAssyで
降ろしている光景に違和感を感じるでしょうが04以降のラバーマウントスポーツ
になってからスポーツミッション伝統のカセットタイプでなくなっています。
[Kモデルの初期はカセットミッションでなかったような、ウル覚えですが。]
ということで、エンジン全バラ、クランクケース割って初めてミッションに
たどり着ける構造なので、エンジンAssyで車体から降ろしました。


続いては、Top Endガスケット交換、etcで入庫頂いている84FXEです

このタンクデカール個人的に大好きです。
現在長期バックオーダーもしくは、廃盤との噂を聞きましたが
さすがにこのデカールのアフターマーケットは不可能と思うので、
純正の再生産を熱望します。


Richですね!


状況把握しながら分解です


スピードメーター交換前オリジナルメーターで実走行2万mileだそうですが、
距離の割にカーボンの量が多い気もします。
画像を忘れましたが、裏面にバー&シールドのマークの入るスタンダード
ピストンでした。
もしかすると工場出荷時からガスケット交換さえされていないのかと思うと
ロマンを感じてしまいます。

後日洗浄、計測、状況把握して組み付けします。


ヨーク工場で組み付けられたその日から29年日の光を浴びずに、
遠く極東地で初めて開けられたピストンとのご対面の感傷に浸って
いる余裕はないので、クランクケース溶接修理でお預かりしている
52FLです


入庫頂いた時は、フランケンシュタインもビックリのガッツリ溶接痕で
クランクケースの1/3がフッとんだ事をアピールしているかの様な
姿でピンホールでなく、ブローホールからのオイル漏れも酷かったのですが、
一度全部削り込んで再溶接整形でなんとかここまできましたが、ピンホールと
高温割れのヘアクラックが出ているので、もう一声といったところでしょうか。

当然ですが、エンジンマウント、ケース合わせ面、クランク軸、シリンダーデッキ面も
きっちり修正してから組み付けします。


「あしたのジョー」の様に真っ白な灰になるほどではありませんが、
 作業的にもはかどり充実感を感じた一日でした。


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