2012/12/31

今年もありがとうございました

2012年も残すところ後一日となってしまいました。
12月を師走とは言いますが、師匠もいない丁稚もいない一人丁稚の様な
当店でもおかげさまで作業スケジュールがみっちり詰まった充実した12月でした。

今年最後の作業はナックル、ショベル、ツインカムと三世代まとめてエンジン不調のトラブルシューティングです。



まずはナックルからです
が、写真を完全に取り忘れていました。
ガバナー、ポイント周辺のメンテナンス、点火タイミング調整、キャブ調整で
本来の調子を取り戻しました


続いてショベルです

作業内容としてはナックルとほぼ同じですが、こっちは途中で気づいて
写真があります


まずはポイント周りから点検です
フロントバンク側のカムにヒールが乗っていますが、目視では確認できない
位しかギャップが有りません


完全にヒールが消耗してしまっていました
ポイントギャップがこうなる以前から少しづつ
調子を崩していたのではないかと推測できます。


ガバナーも組んである状態で点検後全バラ点検グリスアップです


そして、点火タイミング調整です
基準としてマニュアルの指定値BTDC35°に調整します

ただし、あくまでもマニュアル値はエンジン内部が純正もしくはそれに準じる
状態の数値です。
なので当店ではその後任意の角度に再調整します。
[特にキックオンリーの車両のエンジンのかかり具合に差が出ます]


続いてキャブレターです
ドームとピストンを見ただけでも相当吹き返しが有り不調であった事が分かります

始動性の良さで人気のSUキャブですが、ハーレー用のキャブレター中一番
定期的なメンテナンスを要するキャブではないかと思います。


フロートの油面もまったく合っていません
ここまで大幅なずれはフロートバルブの摩耗とは思えません
新品を油面調整もせずにそのまま組み付けたのでしょうか?

各部調整を終えてきれいにアイドリングを打ち、気持ち良く吹け上がるように
なりましたが、


キックを踏んだ感触、オイルの消費量でも言えますが、
今年の自分へのクリスマスプレゼントに購入したコイツで
診断した結果そろそろオーバーホール時期に来ているかと思います。



まだツインカムが残っているのですが、続きは明日もしくは年明けに
持ち越したいと思います。



今年はお客様、関係各位皆様からのご支援、ご声援ありがとうございました。
来年は更なる良い整備、良い車両、良いサービスを目標に邁進したいと思っています
引き続きGLORY ENGINEERINGをよろしくお願いします。
年始の営業は1月4日よりとさせて頂きます。


                            GLORY ENGINEERING店主敬白



                     GLORY ENGINEERING
                     東京都世田谷区給田3-29-10
                     TEL 03-6909-0626

2012/12/22

世界の終わり

遂に人類滅亡の2012年12月22日に変わった瞬間に書いています。
今日本当に人類は滅亡するんでしょうか!?
隕石ならもうとっくにNASAが発見してるでしょうし、
地震で原発がドカ〜ンといったところでいいところ日本人滅亡ぐらいです。
唯一の可能性としては、北の若い将軍様が核弾頭を載せた人工衛星を
何十発と打ち上げる位でしょうか?
平和ボケしてしまっている僕には他に思いつきません。

今日が仮に最後の日だとして思い残す事は無いですか?
僕は思い残す事、やり残した事でいっぱいです。

もし明日が来るなら明日からの目標になってくれるのですが


人類滅亡の前日は少しは人様のお役に立てる作業です。

左足が不自由なオーナーの為にワンオフのフットコントロール周りの
製作です。


シフトチェンジはクラッチレバー付きのポリスシフターを製作しました。
エンジンマウントに取り付けし、タンクギリギリを立ち上がる様に


近隣住民の方にとっては百害有って一利無しのハーレー屋にも
お客様の理想、諦めかけていた夢を形にするお手伝いができうれしく思いました。



そして、最後の夜の作業は神様が今生の悪行を許してくれないのか!?
と思うものでした。

最後の夜にしてはあまりに地味な明日納車予定の配線処理です


中指を立てたまま死にたいところですが、手がブレるのを押さえる為に
オネエよろしく小指立てて半田着け


車検前整備でお預かりのEVOのタイヤ交換をしているとスポークが折れていたり


フロントブレーキローターのクラックが見つかったり

思う様に進まない物です。


最後の1日の作業が残っているので今日はこれ位で帰りたいと思います
お疲れさまでした。


              世界の終わり/ thee michelle gun elephant


 
やっぱり「世界の終わり」といえばこれかと



それでもまた日は昇る



                          
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2012/12/13

ひさびさに

今日は午前から車検に行っていましたが、
久々にハマりました。
光量が足りないとのことでいろいろ対策を講じてみましたが、
最終的な結論はライトのレンズのカット&反射板が良く無いのでは無いかと?
三度落とされ、しかもお手上げで帰ってきました。

車検で三度落とされる事もひさびさですが、
お手上げで帰って来るなんて何年ぶりでしょう?
心が折れました。

という事で今日はネタ的に三度落ちた書類の画像をupする
心の余裕すらありません。

このままお手上げする訳にもいかないので、
明日リベンジに行ってきます。
なので、明日は午後からの営業とさせてもらいます。
お急ぎの方は携帯まで御連絡ください
     090-9715-1367


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2012/12/08

ニイタカヤマノボレ一二◯八

最初で最後であろう1日に二回更新です。
単純に書こうと思っていた事を忘れていただけですが。

昨日12月7日は「オルタモントの悲劇」
ローリングストーンズのライブで警備を担当していた地獄の天使が大暴れした日です



そして今日は真珠湾攻撃から71年です。



「戦わざれば亡国と政府は判断されたが、戦うも又亡国に繋がるや­も知れぬ。しかし戦わずして国亡びた場合は魂まで失った真の亡国­である。而して、最後の一兵まで戦う事によってのみ死中に活路を­見出うるであろう。戦ってよしんば勝たずとも護国に徹した日本精­神さえ残れば、我等の子孫は再三再起するであろう。」


この場には書きませんが、これだけ情報が有る時代です
学生の頃教科書に書いて有った事を鵜呑みにするのもどうかと思います。


この手の話をするとすぐに右翼思想と思わせる昨今ですが、他の国に比べて
日本人は愛国心が薄すぎると思います。



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Hot Rod Show2012 No,3

GLORYの独断と偏見 其の三です





友人、知人を介して知ってはいたけど今回会場で初めて会ってお話を
させてもらったエキセントリックモーターサイクルさんhttp://www.eccentric-mc.com/
SRのリジットはカスタムショーに行けば何台か見ますが
このSRはソフテイルでした フレームのラインもきれいに出ています。
しかもお話を聞くと公認車検が取れるそうです。
車検制度の有る日本だとリジットフレームのシンプルさも捨てがたいですが、
僕個人的には、カスタム、Chopperといえど車検が普通に陸運局で取れて
胸はって乗れる物が良いと思うので魅力的です。

ハーレー屋にはまず出てこない発想じゃないでしょうか!?
技術的に観てもハードテイルを造るより手間がかかるし、アライメント出し等
技術を必要とするのが容易に想像できます。



出展車も発想もお店の名前の通りエキセントリックですが、店主のケンタさんも
エキセントリックな人でしたね〜  [もちろん褒め言葉ですよ!]



次回からは文章少なめで気になって写真を撮ったBikeをどんどん載せたいと
思います。
そろそろhot rod showネタも終わりにしないと作業ネタがどんどん溜まって
埋もれてしまいそうなので


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2012/12/06

Hot Rod Show2012 No,2

すでにホットロッドショーの画像が当店Blogよりはるかに
高いクオリティーの画像でいろんなBlogで紹介されていますが、
独自目線でロークオリティー画像で引き続きお送りします。

GLORYの独断と偏見 其の二

其の一に続き今回のhot rod show個人的目玉です。



今回会場内も駐車場もやけにナックルが多い気がしましたが、
このナックルは今時ハヤリのコンパクトナックルでした。




フレーム、タンク、フェンダーまででなくタイヤも銀色です。
会場に来ていたタイヤカフェの店長さんもびっくりの銀色タイヤです!



いいかげんしつこいと言われそうなので、

全長20㎝位の「世界最小のナックル」です。
コンパクトで賞があれば間違いなくアワード受賞です!

しかも、エンジンもフレームもタンクもフェンダーも
もちろんタイヤも銀色ではなく本物銀製です!
得意の写真の取り忘れですが、
チェーンも動く様に作られていました。



こんな物造る人を僕は日本ではもちろん世界でも一人しか知りません
7th-Heaven Art Jewelyさんです HP http://www.7th-h.jp/html/
                                Blog http://7th-h.blogspot.jp/

以前クランク、コンロッド、ピストンが入ってしかもそれらが動く
Shovel Engineも作られていました。

対象物こそ違いますが、生意気ですが同じモノ造りを
生業としている者として、目標で有り、尊敬する方の一人です。


その尊敬する方に生意気ながら
今回のhot rod showの勝手にGLORY Pickは「世界最小のナックル」
に送りたいと思います。






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2012/12/04

Hot Rod Show 2012 No,1

今年も残り1ヶ月を切ってきましたね
先週の日曜は1日お休みを頂いてhot rod showに行ってきました。
毎年の事なのですが、ホットロッドショーが終わると急に年末を
感じ、今年の残り日数が気になり今年のやり残した事と
年内のスケジュールに慌てている様な気がします。


今年は例年に比べ旧車の出展車両の比率が高かった様に感じました。
街中を走るハーレーの比率とは真逆ですが、
あくまでもカスタムショーという事でしょうか?

最初に画像が悪い事と相当な偏りを謝らせてもらいます。
[恐らくいつもの作業報告の接写の設定のまま撮っていたと思います]


今回行く前から観たかった海外ゲストバイクです



一見普通に見えますが、フットボードもブレーキペダルも縮尺で作ってあります



 手動進角のデスビを走行中フル進角で固定できる機構と思います



メーター埋め込みのタンクセンターパネルも当然アルミで作ってありました



シートブラケットも柔らかい造形です
まだまだ有るのですが偏りも程々に、って事でこれぐらいで

このバイクの製作者のBlogは以前から見ていましたが、実物は思っていたよりも
遥かに凄い作り込みでした。



今日はこれ位で、もったいぶって小出しにHot Rod Showネタで
引っ張りたいと思います。


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2012/11/30

リジットフレーム

またまた久しぶりの更新となってしまっていますが、
Hot Rod Show出展車両の追い込みでBlogを書いている時間もありませんでした。
なんとかメドがたったんでチラ見せします。





と、言いたい所ですが今年は出展できる車両もないので
普段どうりの日常を送っていました。

Hot Rod Show出展されるお店の間に合うのか〜的Blogとは
対照的な内容で行きたいと思います。





不動車の再生でキャブオーバーホール、その他各部点検、調整、グリスアップ
の依頼を頂いたスズキ チョイノリです。

後ろに写る49PANフレームもリジットフレーム、チョイノリもリジットフレーム
のこの絵が個人的に妙に面白かったので、載せてみました。


チョイノリのキャブレターオーバーホールですが、二度全バラして徹底洗浄
したつもりでしたが、ニードル域位から回りません。

知り合いのスズキの直営店のメカニックの方に聞いた所
「チョイノリはキャブ詰まらせると、キャブ丸ごと交換ですよ〜」
と軽〜く返答頂きました。
が、車両価格の安いチョイノリでキャブ交換ってお客様には簡単には言えません。

詰まらせただけで使えなくなるキャブなんて有るはず無いと思い、
よーく観察してみると、ふつうのキャブには無いジェット?
が付いていました。

そのジェットの詰まりを取ってやると、きれいに下から上まで回る様になりました。


ホットロッドショーの搬入日前日のBlogがチョイノリの修理ネタを
けっこう真面目に書いているハーレー屋は日本列島広しと言えども
当店だけでは無いでしょうか?
来年は究極のコストパフォーマンスマシーン チョイノリカスタムを出展、、、
ではなくハーレーの出展車両の事を書ける様に頑張りたいと思います。


              UA   情熱


                  今年は会場で情熱の結晶を見て勉強したいと思います。


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2012/11/17

レーシングキャブレター

遂にというか、やっとというか野田総理が衆議院解散宣言を
しましたね。
宣言した時の 口ぶりからして勝算が有るのでしょうか?
民主党議員の離党や第三極の合流と話題には事欠かない解散総選挙ですが、
師走と言うくらいで国民が忙しい時期になぜわざわざ選挙を持ってきたんでしょう?
当店Blogらしく無い内容かもしれませんが、東北復興と原発、増税、に
関しては生活にかかわる内容なので、一小国民の声として見極めて投票したい
と思います。


この手の内容を書くと、僕の事をよく知る方々から
クレームが入りそうなので政治の話はこれくらいで作業報告いきます。

2〜3年乗っていないとのことで、車検と全体的に一通り整備の依頼を頂いて
いるEVO FXSTSです

毎度おなじみインテークマニフォールドシール交換、スピゴットシール交換
ですが、液体ガスケットがベッタリと塗ってあります。
本来、新品シールを使用し取り付けのアライメントがしっかり出ていれば
液体ガスケットに頼る様な部分では無いのですが、
何か原因が潜んでいそうな匂いがします。


インマニシールの原因追及はとりあえず置いておいて、
キャブレターの分解洗浄です。
さすがレーシングキャブレターと言われるKEIHIN FCRです。
S&Sの様なバタフライのキャブに比べ部品点数が多いです。
おそらく取り付けから一度も整備されていなかったのでしょう、
内部の汚れもしっかり溜まっていました。
洗浄、グリスアップしてやるだけで、動きが軽くなった様な気がします


スロットルバルブの芯出しです。 組付けの際注意しないと
せっかく各部ベアリング支持になっていてスムーズなスロットルワークが
できる様に作られているのに台無しになります。
スロットルバルブのガタも酷く無い様なのでグリスアップして組付けです。
アイドリングの際カタカタ音の出る物はスロットルバルブ、ボディー側の
摩耗が原因です。
ハーレーエンジンの場合吸入不圧が他のエンジンに比べ大きい為
摩耗しやすいです。
対策品のローラーも有る様ですが、まずはマメなメンテナンスが必要なキャブレター
かと思います。


インマニシールの液体ガスケット気になりますが、専用キャブサポートを
使用しているので、バッテリー交換、エンジン始動後に原因追及しようと
思います。


FCRのネガティブな部分ばかり先に書きましたが、
他のキャブでは味わえない、別物のエンジンになったかの様な
乗り味は捨てがたい魅力と思います。



ファクトリーレーサーXRTTです。 二輪、四輪共にレーサーはライバルより先に
チェッカーを受ける為だけに作られた究極の機能美、走る芸術品と
個人的に思います。




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2012/11/14

ジミー

夏から秋になったと思っていたら、もうすっかり冬の気候ですね。
とは言っても例年に比べると暖かい気がするのは自分だけでしょうか?

久々のBlog更新にも関わらずしら〜っとはじまってみました。
Blog更新をサボっていた言い訳なのですが、プライベートな事ですみません。
人間いろいろです。はっきり言ってめんどくさいのは勘弁して欲しいです。
信頼していた人に影でコソコソ中傷されるとガッカリとイライラが同時にきます。
今回の一件で人を信じて人間関係を築いていく事も必要ですが、
少しは疑う事も必要なのか、と改めて思いました。

とはいっても単純な人間なので、またすぐに信用して真心の人なら関係を築けて、
そうで無い人なら同じ事を繰り返すのでしょうが
少しは利口になりたいものです。


独り言はこれくらいで久々の作業報告いきたいと思います

ウインカーが点かない、フロントフォークのオーバーホール、
オープンプライマリーのベルトがプーリーと擦れて1.5incのベルトが
1inc位まで減ってしまっている修理で入庫のShovel 1340です

ベルトが減っている修理は、エンジン、ミッションのアライメント修整と
プーリーのオフセット調整なのですが、すっかり写真を撮り忘れて作業完了してしまっています。[またの機会に画像付きで紹介したいと思います]

修理の内容の中で地味さで言うならばけっこうな上位にくる配線修理
しか写真撮っていませんでした。


当然最初からここまでばらすのでは無く外から調べられる所からトラブルシューティング
していくのですが、ウインカーが点かないだけでここまでです。



原因はウインカーリレーの端子抜けでした。

か、と思いましたがここにも居ました。
タンクに挟まれてルームだけでなく、中の配線も切れていました。

今回の車両は配線全般お世辞にもきれいとは言えない物でしたが、
きれいな配線は見た目がきれいなだけでなく取り回しやトラブルを
起こさない様に対策されている傾向に有ると思います。
それは、作業者がいかに気を使って配線を引いているか、の差かと思います。
たかが電気系、されど電気系です
今回はウインカーでしたが、イグニッション系やライトの回路の場合
出先のトラブルで困る上位の内容ではないかと思います。

ジミー[地味ー]といえば
ではなくて!
[今回のタイトル的にはこっちかもですね]

                Jimi Hendrix fire

こっちですよね!



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2012/10/28

転ばぬ先の杖

今日はせっかくの日曜日にもかかわらず午後からあいにくの雨でした。
今年は日曜日が雨の確率が高い様な気がするのは自分だけでしょうか!?
当店のお客様に相当な雨男が数人いるので、彼等のおかげかもしれませんね!?



先日パーツ待ちになっていたスポーツスターXL1200Sの続きです

届いた新品ベアリング、ベアリングレースをいきなり組み付けするのではなく、
ステムシャフト上で組み付け状態を再現してベアリングのエンドプレイ[遊び]
の計測です。

 セットに入っているCリング、シムの組み合わせで計測しましたが、遊びがありません






上が元々入っていたシム、下が新品のセットに入ってきたシムです。 
このパーツがベアリングの遊びを作っています



元々入っていたシムの方が0.09mm厚いので交換して再計測です


シャフト上ではクリアランスも適正な様なので、ベアリングレースを
スイングアームに組み付けして再度計測です。

やっとベアリングにグリスをたっぷり擦り込んで本組みできます


写真は全て組み付け完了ですが、スイングアーム単体での組み付け状態で
実際にガタが無く、引っ掛かりないか確認して組み付け完了です。


一緒に依頼頂いていた、FLH用サス取り付けのアライメント調整も
完了しています


しつこいくらい計測してからの組み付けでしたが、
セットの物をそのまま組み付けしているとスイングアーム動かなくなっています。
今回は心配性な自分の勝ちですかね!?



バイク全体の画像とカスタムネタが少なく面白みに欠けるBlogですが
少々お待ち下さい。水面下でカスタムの話進んでいます。 
着手する際には1台のカスタムができるまでの過程を紹介できたらと思っています



すっかり秋の気候なので、くれぐれもこのような格好でバイクに乗って
風邪をひかない様に気をつけて下さい。



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2012/10/22

季節はずれの花火

先週末は一日天気も良かったのに雷かと思う音がしましたが
どうやら調布市の花火大会だったようです。
一応調布市民としてまったく知らなかったとは少し恥ずかしいですね。
多摩川沿いで打ち上げなので残念ながら当店からは見えませんでした。
そういえば今年は一回も花火見る事なく終わってしまいそうです。
悔しいので、一年中花火上がってる所目的地のnight run企画しようかな〜





いい大人が花火が、なんて言ってないで作業報告いきます


「東京ステップ」取り付けと、走っていて後方を走る友人の方に
タイヤが左右に振れていると言われるという事で入庫の98XLH1200Sです

1200sはキャストホイールなので、スポークホイールの張りのいいかげんな物のような
振れは出るはずがありません。


ということで、タイヤ、ショックを外した状態でスイングアームを
触診したところ、ピボットベアリング[スイングアームの付け根のベアリング]
のガタが確認できました





スイングアーム右側のベアリングレースです
55年以降のエンジンのクランクレフトベアリングの様に
テーパーベアリングの向かい合わせになっています。

画像で確認できると思いますが、ベアリングレースが段付き摩耗しています。
はい、原因はコレです。





スイングアーム左側です。
ベアリングではなくブッシュ支持です


ピボットシャフト上の配置です。
ベアリング支持が右側のみでスラストクリアランスも右側で取る構造です

車体側にスペースが無いのでこうなったのでしょうが、
スポーツスター好きの僕が構造的に残念に思う部分です。

ベアリング交換、ベアリングレース打ち替え、ブッシュ打ち替えですが、
パーツをオーダーしてここでストップです

画像のベアリングとベアリングの間に有るワッシャーのような物が
スラストスペーサーなのですが、オーダー入れたベアリングセットの
中には1種類しか写っていませんでしたが、そんなに品質に自信が
有るんでしょうか?  
組み付け前にスラスト計測しないと心配です。


夜はすっかり寒くなりましたが、これから試乗に行ってきます。




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2012/10/16

パフォーマンスパーツの落とし穴

ひさびさのBlog更新ですが、しら〜っと作業報告いきたいと思います。






2003年式FLHRです

2003年式ですがオーナー様が非常に大切に乗られているのが、外装のペイントや
クロームのコンディションから伺えます

キャブレター HSR42
機関もS&Sカムギアドライブ & S&S510Gハイカムコンバージョン済み、

とツインカムのウィークポイントのカムチェーンテンショナーも対策済みで
何も手を入れる部分が見当たらない車両ですが、
今回は アイドリングが安定せず止まる、異常に燃費が悪い という事で修理依頼頂きました。




オーナー様からの報告と入庫時の症状からまず二次エアを疑いました
インテークマニホールドをエンジン側から見た状態です

インマニシール割れてしまい完全に賞味期限切れです


左が新品、右が付いていたシールですが、潰された状態で硬化してしまっています。

画像がありませんがマニホールドにキャブレターを差し込む部分の
スピゴットシールも当然交換です


インマニシールをヘッドに押し付けているフランジです



ツインカムの物は対策されて強化されているのですが、
わずかながら反っているので修正して組み付けです

EVOも同じ形なのですが、厚みが薄く今回の物以上に反ってしまってます。
反ってしまったままの状態ではシールに対してメーカーが設計した圧力が
かけれない為、その場しのぎでは治るかもしれませんが、完全な修理とは
言えないのかと思います



せっかくキャブレターを外しているので、硬化したFuelホースも交換です




 新品スピゴットシールを交換してキャブを組み付けですが、
シリンダーのフィンに当たって最後まで入りません




Mikuni HSR42 45は組み込みの際にシリンダーのフィンにキャブの逃げ加工をしてやらないと適正な位置に組み付けできません

スピゴットの差し込みが最後まで入っていなければ当然二次エアのリスクも高まります



キャブレターの位置が奥に入ったので、エアクリーナーの
バッキングプレートのオフセットスペーサーも再調整です



今回のアイドリング不良、燃費の悪さ  の原因は

*インマニシール、スピゴットシールの劣化
*シリンダーに逃げ加工がされていなかった事による
 キャブレターの組みつけ不良
*二次エアを吸った状態でのキャブレターセッティングにより
 異常に大きいジェットで燃費が悪化

と複合的な原因でした



5、6年前でしょうかお世話になった師匠に言われた事をふと思い出しました。
「パフォーマンスパーツを取り付けして早いバイク、早いエンジンを作っても
 それはパーツがエライんであって、組んだ人間がエライんじゃない!」

その頃の自分には分かるような分からない様な言葉でしたが、
やっと少しずつですが分かってきた様な気がします


今回に当てはめるなら、せっかくのチューニングパーツを取り付けしても
組みの精度が悪いとパフォーマンスを発揮するどころか、まともに
走行する事すらままならないと言う事かと思いました。


「組みの精度」まだまだ日々勉強です

学生の頃に勉強あまりにしなかったからツケがまわって来てるんでしょうか!?




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