12月を師走とは言いますが、師匠もいない丁稚もいない一人丁稚の様な
当店でもおかげさまで作業スケジュールがみっちり詰まった充実した12月でした。
今年最後の作業はナックル、ショベル、ツインカムと三世代まとめてエンジン不調のトラブルシューティングです。
まずはナックルからです
が、写真を完全に取り忘れていました。
ガバナー、ポイント周辺のメンテナンス、点火タイミング調整、キャブ調整で
本来の調子を取り戻しました
続いてショベルです
作業内容としてはナックルとほぼ同じですが、こっちは途中で気づいて
写真があります
まずはポイント周りから点検です
フロントバンク側のカムにヒールが乗っていますが、目視では確認できない
位しかギャップが有りません
完全にヒールが消耗してしまっていました
ポイントギャップがこうなる以前から少しづつ
調子を崩していたのではないかと推測できます。
ガバナーも組んである状態で点検後全バラ点検グリスアップです
そして、点火タイミング調整です
基準としてマニュアルの指定値BTDC35°に調整します
ただし、あくまでもマニュアル値はエンジン内部が純正もしくはそれに準じる
状態の数値です。
なので当店ではその後任意の角度に再調整します。
[特にキックオンリーの車両のエンジンのかかり具合に差が出ます]
続いてキャブレターです
ドームとピストンを見ただけでも相当吹き返しが有り不調であった事が分かります
始動性の良さで人気のSUキャブですが、ハーレー用のキャブレター中一番
定期的なメンテナンスを要するキャブではないかと思います。
フロートの油面もまったく合っていません
ここまで大幅なずれはフロートバルブの摩耗とは思えません
新品を油面調整もせずにそのまま組み付けたのでしょうか?
各部調整を終えてきれいにアイドリングを打ち、気持ち良く吹け上がるように
なりましたが、
キックを踏んだ感触、オイルの消費量でも言えますが、
今年の自分へのクリスマスプレゼントに購入したコイツで
診断した結果そろそろオーバーホール時期に来ているかと思います。
まだツインカムが残っているのですが、続きは明日もしくは年明けに
持ち越したいと思います。
今年はお客様、関係各位皆様からのご支援、ご声援ありがとうございました。
来年は更なる良い整備、良い車両、良いサービスを目標に邁進したいと思っています
引き続きGLORY ENGINEERINGをよろしくお願いします。
年始の営業は1月4日よりとさせて頂きます。
GLORY ENGINEERING店主敬白
GLORY ENGINEERING
東京都世田谷区給田3-29-10
TEL 03-6909-0626